ノリウツギ(糊空木) ユキノシタ科

北はサハリンから南は九州まで分布する陽樹で肥沃地を好みますが、一般的には湿った所に生育している。高さ2~3mの落葉低木、澄川ではB-4区の沢沿いに多く、E-5区の水辺にもあります。

ノリウツギは糊を採る空木の意で、昔、手漉き和紙製造が盛んな頃、サビタ糊といって北海道のものに需要が多く、日本各地、その風土に合った和紙の文化を育てる原料となりました。ノリウツギはアジサイの仲間ですが、花の白色が白すぎて淋しいということで、あまり園芸種には使われていません。

花の形は円錐形で、両性花と外側に装飾花を付ける。別名サビタの花とも言い、この花はずっと散ることなく残り、冬の森のドライフラワーとなります。

参考文献:おもしろい木の話

写真:三橋