澄川の自然 植物番外編

今回は山路を歩く人達があまり目をとめる様子もなく、ただ、通り過ぎて行く目立たない小花達を4種類紹介します。

マイヅルソウ(キジカクシ科)

葉は卵円形で葉脈が縦に走り、形が鶴の舞姿の羽に似ているところから舞鶴草という和名が付いた。
秋、球形の果実は茶色のまだらから真赤な宝石になる。

コンロンソウ(アブラナ科)

広葉樹の茂る半日陰の湿り気のあるところにコンロンソウがあります。澄川で上流橋界隈に多くみられます。アブラナ科の有名な菜の花は黄色ですが、コンロンソウは真白です。
名前の由来は中国の崑崙(こんろん)山脈に残る雪の白さを例えた様です。

クルマバソウ(アカネ科)

和名は車葉草、6~10 枚葉が輪生している。
時として群生している事が有る。乾燥するとクマリンの香りがするのでヨーロッパではハーブとして利用したという。

ヤブハギ(マメ科)

高さ60cm 位で小さな花は秋に咲く萩の花に似ている。茎の中ほどにまとまって咲く。
種子は秋になると鉤毛(※1)で衣服や動物に付着して遠くへ運ばせる。子供の頃山で遊ぶと体に沢山付着していたのを思い出す。

※【鉤毛】こうもう〔名〕:植物学で、先がかぎ針のように曲がった毛。カナムグラの茎や葉柄など。鉤状毛。